カテゴリ:消化器科( 13 )


2008年 12月 06日

低用量ペグインターフェロンを用いた長期療法

進行 C 型慢性肝炎に対する低用量ペグインターフェロンを用いた長期療法
Prolonged Therapy of Advanced Chronic Hepatitis C with Low-Dose Peginterferon
A.M. Di Bisceglie and others



背 景
C 型慢性肝炎で抗ウイルス療法に反応しない患者では,疾患が肝硬変,肝不全,肝細胞癌,死亡へと進展する可能性がある.
抗ウイルス療法を長期に行うことで,このような患者の肝疾患の進展を阻止することができるのかどうかは,まだ明らかにされていない.

方 法
過去にペグインターフェロン+リバビリン併用療法に反応しなかった,線維化の進展した C 型慢性肝炎患者 1,050 例を対象として,3.5 年にわたりペグインターフェロン α-2a 90 μg/週の維持療法を行う群と,治療を行わない群を比較する無作為化比較試験を実施した.
線維化の程度により患者を層別し(肝硬変を伴わない例 622 例,肝硬変を伴う例 428 例),3 ヵ月ごとに診察を行い,無作為化の 1.5 年後と 3.5 年後に肝生検を施行した.主要エンドポイントは,死亡,肝細胞癌,非代償性肝硬変によって示される肝疾患の進展とし,ベースラインで架橋線維化がみられた患者については,Ishak 線維化スコアの 2 ポイント以上の上昇とした.

結 果
517 例を 3.5 年にわたりペグインターフェロンを投与する群に,533 例を無治療群に無作為に割り付けた.
血清アミノトランスフェラーゼ値,血清中 C 型肝炎ウイルス RNA 量,組織学的壊死・炎症スコアは,いずれもペグインターフェロン投与群で有意に減少したが(P<0.001),主要転帰の発生率には両群間で有意差は認められなかった(投与群 34.1% 対 無治療群 33.8%,ハザード比 1.01,95%信頼区間 0.81~1.27,P=0.90).
重篤な有害事象が 1 件以上認められた患者の割合は,投与群で 38.6%,無治療群で 31.8%であった(P=0.07).

結 論
C 型慢性肝炎で線維化が進展しており,ペグインターフェロン+リバビリンの初回治療に反応しなかった患者では,肝硬変の有無にかかわらず,ペグインターフェロン投与を長期に行っても疾患が進展する割合は低下しなかった.
http://www.nankodo.co.jp/yosyo/xforeign/nejm/359/359dec/xf359-23-2429.htm
Journal WATCH Online 日本語版

New England Journal of Medicine 日本語アブストラクト
<原文>
Prolonged Therapy of Advanced Chronic Hepatitis C with Low-Dose Peginterferon
http://content.nejm.org/cgi/content/short/359/23/2429

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by wellfrog2 | 2008-12-06 00:07 | 消化器科
2008年 11月 11日

ALT正常の非アルコール性脂肪性肝疾患

高度の肝線維化の可能性
ミラノ大学(伊ミラノ)内科学のAnna Ludovica Fracanzani博士らは,非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の患者は,進行性の肝線維化があってもアラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)が正常値を示す可能性があることがわかったとHepatology(2008; 48: 792-798)に発表した。

ALTは肝生検を除外しない
患者が肝疾患専門病棟に移される理由の1つはALTの上昇であるため,NAFLDに関する研究の多くはALTが上昇した患者のみを対象としている。
また,これらの研究ではALT値上昇と重度NAFLDの体系的な関連性は示されていない。
そのため,ALT値が正常範囲であるNAF LD患者に肝生検を施行し,メタボリックシンドロームの他の徴候を調べる必要性に関しては,まだ解答が得られていない。
 
Fracanzani博士らは今回の研究で,ALTが肝生検を除外するうえで有用な決定要因か否かを解明するため,2003年1月〜06年6月に肝生検を受けたNAFLD連続患者458例のデータを分析した。
そのうち395例は肝機能検査でALTが異常値を示したが,63例は正常であった。
 
メタボリックシンドロームの構成疾患の有病率と発現数,重度の肝線維化の有病率についてALT上昇群とALT正常群で比較した結果,両群に差は認められなかった。
しかし,ALT正常群では,肝臓の炎症と脂肪肝の程度が有意に軽かった。
 
一方,非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)と診断された患者の割合は,ALT正常群で59%,ALT上昇群で75%であった。
ALT上昇群では,血清フェリチン値と糖尿病が重度の肝線維化の独立した予測因子であった。ALT正常群では,インスリン抵抗性指数(HOMA-IR)値のみが予測因子であった。


NASHは一般集団にも使える 
Fracanzani博士は「今回の研究から,ALT正常値のNAFLD患者でも,重度の進行性肝疾患リスクと肝外徴候リスクを有していることが確認された」と述べている。
 
このような患者については,肝生検の実施を考慮することが妥当である。
その理由は,肝疾患を評価する検査法として肝生検よりも低侵襲性の手法が確立されていないためである。
ただし,リスク集団の規模がきわめて大きいことから,費用効果の問題が懸念される。
 
最近提唱されたNASHスコアを使用すると,高度肝線維化患者の陰性的中率はほぼ90%で,陽性的中率は100%であった。
同博士らは「われわれのデータは,NASHスコアがALT正常値の患者を含む一般集団にも使用可能ではないかとの仮説を実証した」と述べている。
 
今回の研究は,ALT正常値のNAFLD患者数が少なかったこと,肝生検のサンプリングの問題,高フェリチン血症肝臓鉄沈着症のために肝専門病棟に移された被験者数の多さなどから限定的であった。
 
しかし,同博士は「われわれの知見から,ALT正常値が持続しているNAFLD患者の半数以上が,潜在的に進行性の肝疾患に罹患していることが示された。
このような患者は慎重なフォローアップから漏れてしまう可能性があるため,肝生検または高リスク者を同定する適切な評価スコアリングを実施しなければならない」と指摘している。

出典 Medical Tribune 2008.11.6
版権 メディカル・トリビューン社


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児玉幸雄 パリの街 リトグラフ
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by wellfrog2 | 2008-11-11 00:29 | 消化器科
2008年 10月 29日

ピロリ菌が食道癌(がん)を予防する

ヘリコバクター・ピロリという菌は、胃潰瘍や胃がんを誘発することはほぼ証明されています。
しかし、同じ菌が食道がんの発生を抑えているという論文が出ました。

今回の報告はメタ解析ということで、発表内容にはかなり信頼性がありそうです。

このピロリ菌。
世界各地で採集されたピロリ菌の遺伝子を調べた結果、我々の祖先となる人類がアフリカを出た6万年近く前から、ピロリ菌が胃に「共生」していたと考えられています。
腸内細菌と同じようにヒトにとって役に立つことをしていても不思議ではありません(ピロリ菌善玉説)。
ピロリ菌にはいくつかの「亜種」があり、人類の2人に1人は保菌者であるにもかかわらず、その7割にはなんの症状も現れないという事実があります。
このことから、ピロリ菌を悪玉と決め付けていいかどうかも疑問です。
同じピロリ菌が時には胃がんの原因となり、時には食道がんを防ぐという可能性もあり、その際には他の因子との相互作用を考える必要があるのかもしれません。

この論文で、欧米ではこの数十年間でピロリ菌を持っている人が減っていることと、食道腺がんが増えていることが知られており、その原因のひとつがこれではないかと考察しています。
何だか怖くなるような話です。

「あちらを立てれば、こちらが立たず」 。
これからの除菌の際に、どこまで患者さんに説明するか。
悩みが深くなりました。

■ヒトの胃によくみられるヘリコバクター・ピロリ菌(H. pylori)に、一部の食道癌(がん)を防ぐ作用のあることが新しい研究で示された。
ピロリ菌のCag A遺伝子陽性株を有する人は、食道腺癌になる比率が約半分であるという。

■研究著者の一人で米国立癌研究所(NCI)研究員のFarin Kamangar博士によると、ピロリ菌CagA陽性株は、胃酸の産生を低下させることによって食道への酸逆流を抑え、腺癌リスクを軽減させる。
さらに、胃から分泌され食欲を刺激するホルモンであるグレリンghrelinの産生を低下させることによっても効果を発揮するという。
グレリンの値が低下すると、腺癌の重要な危険因子(リスクファクター)である肥満が軽減されるためである。
 
■ピロリ菌は世界人口の約半数がもっているといわれ、胃癌や胃潰瘍の原因として知られている。
公衆衛生や抗生物質の普及により以前ほど多くはみられなくなり、胃癌や胃潰瘍も減少している。
ピロリ菌CagA陽性株も同時に減少する一方で食道腺癌が増大しており、この2つのファクト(事実)は関連しているという。

■食道腺癌はかつてはまれな癌であったのが、今では米国や英国などの西洋諸国で食道癌全体の約半数を腺癌が占めている。

■潜在的な致死能力をもちながらピロリ菌が長い間ヒトと共存してきた事実から、「下痢性疾患や喘息の減少への寄与など、何らかの有益な効果があるのだろう」とKamangar氏は述べている。
(HealthDay News 10月15日)

http://www.drakahige.com/NEWS/DAILY/2008/2008102701.shtml(日本語)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=619990(英語原文)


Helicobacter pylori and Esophageal Cancer Risk: A Meta-analysis
Cancer Prevention Research 1, 329-338, October 1, 2008.
http://cancerpreventionresearch.aacrjournals.org/cgi/content/full/1/5/329
<関連サイト>
ヘリコバクター・ピロリ - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%90%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%94%E3%83%AD%E3%83%AA
胃炎治療のために除菌治療を行った人の一部で逆流性食道炎の発生や、それに伴う食道がんのリスクが増加する可能性が報告されている[35]。しかし、多施設二重盲検無作為コントロール試験による最近の調査ではリスク増加が否定されるなど、この現象についてはまだ一致した見解が得られていない。(ピロリ菌除菌と食道がんとの関連については、すでにWikipediaにも記載されています)

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<自遊時間>
一昨日の新聞広告で出ていた「週刊東洋経済」の見出しから。

医療破壊
全国の病院 7割が赤字経営
 地域医療を担う中核病院も次々閉鎖!
このままえは自分の命が危ない 大学病院勤務医が激白
国立がんセンター中央病院で手術激減
 30歳医師の給料はコンビニ店員並み

「崩壊」ではなく「破壊」といった表現が意味深です。
破壊者がいるということです。
それが財務省ならびにその圧力に屈した厚労省。
そして何よりも医療より公共投資に重きをおいた与党にあります。
麻生さんの「何よりも景気対策」って正しいのでしょうか。


「何よりも人命」のはずです。


読んでいただいて有難うございます。
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by wellfrog2 | 2008-10-29 00:19 | 消化器科
2008年 10月 24日

胃癌術後のピロリ除菌

日本発のLancet論文で「胃癌術後のピロリ除菌」は当確!?
2008年8月にLancet誌に掲載された論文をきっかけに、消化器領域では長年の課題だった「ヘリコバクター・ピロリ除菌の適応拡大」が実現に向けて動き始めた。
日本ヘリコバクター学会は近くガイドラインを改訂し、ピロリ陽性者すべてを除菌の対象にする見込み。
保険適応についても、現状では消化性潰瘍のみに限定されているが、その拡大に向けて活動を本格化する。
 
近い将来、保険でピロリ除菌を実施できる対象は広がるのか。
広がるとすれば、どこまでが適応となるのか――。
原動力となったLancet論文のインパクトを紹介するとともに、関係者のインタビューを通じて、ピロリ除菌の適応拡大の行方を占う。

「最近、患者からピロリ除菌のことを聞かれることがあるが、胃潰瘍や十二指腸潰瘍以外の患者に、どのくらい積極的に除菌を勧めるべきかは悩ましいところ。今回のLancetに掲載された研究は、ずいぶん前から計画されていたし、全国規模の研究なので注目していた。今後、学会のガイドラインや保険適応がどう変わるのかにも、大いに関心がある」。
消化器内科が専門の田邊裕貴氏(旭川医科大学第三内科)は、話題のLancet論文についてこう評価する。

今夏、田邊氏をはじめ、多くの消化器内科医たちが注目したのが、8月2日発行のLancet誌に掲載された次の論文だ。

Effect of eradication of Helicobacter pylori on incidence of metachronous gastric carcinoma after endoscopic resection of early gastric cancer: an open-label, randomised controlled trial (The Lancet 2008; 372:392-397)
――早期胃癌内視鏡的切除術後の異時性胃癌の発生に与えるピロリ除菌の影響

この研究は、北大第3内科教授の浅香正博氏を責任研究者とし、国内の51施設が参加して10余年に渡って実施されたランダム化比較試験。
早期胃癌で内視鏡的切除術を受けたピロリ陽性の544人を、ピロリ除菌群とコントロール群に分けて追跡し、異時性胃癌(metachronous gastric carcinoma)の発生を調べた。

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図1 累積胃癌発生率(カプラン・マイヤー分析)
 
ここでいう異時性胃癌とは、切除後に、初発部位とは別の場所に発生した胃癌のこと。
早期胃癌の内視鏡的切除術後には、3年で4~10%程度にこの異時性胃癌が出現するといわれている。
 
観察の結果、3年間のフォローで、除菌群では9人の患者に異時性胃癌が発生したのに対し、コントロール群では24人に発生。
追跡不能者を除いた解析で、異時性胃癌のハザード比は、0.339(95%信頼区間:0.157-0.729、p=0.003)と、除菌群で胃癌の発生が有意に少ないことが明らかになった。

除菌には、ランソプラゾール30mg、アモキシシリン750mg、クラリスロマイシン200mgの3剤を使用し、それぞれ1日2回、1週間投与。検査は上部消化管内視鏡を用い、6カ月、12カ月、24カ月、36カ月に実施した。

この研究が世界的に注目されているのは、「ピロリ除菌による胃癌予防効果を証明した世界で初めての研究結果」(浅香氏)だからだ。

ピロリの除菌は現在、「胃潰瘍・十二指腸潰瘍におけるピロリ感染症」にしか保険上の適応が認められていないが、ピロリは発見当初から、胃癌や胃炎の原因になっている可能性が指摘されてきた。さらに、その後の研究で、ピロリ感染との関連性を裏付ける“証拠”が続々と上がり、胃癌や胃炎を発症するメカニズムも判明しつつある。

にもかかわらず、わが国で保険適応が認められなかったのは、医療経済的な事情もさることながら、臨床的なエビデンスが乏しかったからだ。
特に胃癌に関しては、大規模な臨床試験がいくつも実施されたが、はっきりと胃癌予防効果を示した試験はない。
これまでの試験が失敗したのは、胃癌の発生率が低いこともあり、除菌群と対照群で有意差を示すほど十分な症例数が集まらなかったことが一因とされる。
また海外の試験では、追跡開始後間もなく進行胃癌が発見されたものもあり、試験開始前の内視鏡によるスクリーニング検査の技術が不十分であった可能性も指摘されている。

その点、今回の試験は、世界的に見ても内視鏡検査技術が際立って高いとされる日本の医療機関が検査を担当しており、検査の精度に問題はない。
胃癌発生率が高い「早期胃癌の内視鏡的切除術後の患者」を対象としたことで、数百人程度のエントリーで統計的に有意な差を得ることにも成功している。

「ピロリ除菌による胃癌予防効果がこの試験で証明された」と考える浅香氏は、「これ以上の臨床試験を行う必要はない。少なくとも、早期胃癌の術後や胃MALTリンパ腫などについては、保険を使った除菌が可能になるようにしたい」と、意気込みを語っている。

<原文>
Effect of eradication of Helicobacter pylori on incidence of metachronous gastric carcinoma after endoscopic resection of early gastric cancer: an open-label, randomised controlled trial
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140673608611599/abstract

出典 NM online 2008. 10. 20
版権 日経BP社


<コメント>
「ヘリコバクター・ピロリ除菌の適応拡大」の話題です。
保険診療は本来疾病に対する治療について適応されるものと自分は解釈してきました。
そういった意味では、高血圧や脂質異常症の「治療」も幾許かの後ろめたさを感じていました。
今回の、胃がん発生予防のためのピロリ除菌は明らかに予防的医療行為です。
そういった意味でも適応拡大が認可されるかどうかは大いに興味のあるところです。

<きょうの一曲>
Janis Ian - At Seventeen (Covers SLD)
http://jp.youtube.com/watch?v=f3qyn2_AP-0&feature=related


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by wellfrog2 | 2008-10-24 00:25 | 消化器科
2008年 10月 04日

無症状の胆嚢結石は内科的治療を優先

胆石症診療ガイドラインは、内科医と外科医が半数ずつを占める作成委員会によって策定作業が進められている。
両者の意見を取り入れることで、専門医だけではなくプライマリケア医にも使いやすい内容になる見通しだ。
無症状の胆嚢結石では内科的治療を優先させるよう提示するのが特徴で、「不必要な手術」の抑制を念頭に置く。日本消化器関連学会の最終公聴会で推奨度に関する課題を一定の方向性でまとめ、来年1月の発刊に向け最終案を詰めていく。

CQは細目含め57件
胆石症は、プライマリケア医をはじめ内科医が診療に当たる部分と、胆道専門医が携わる先進的な技術を必要とする部分に分けられるため、両者に役立つようなガイドラインが求められる。

胆石症診療ガイドライン作成委員会は、外科医5人と内科医5人で構成。これによって外科的処置、もしくは非観血型治療など内科的処置のどちらかに偏った内容になるのを極力抑えた。

EBMの手法に従ってガイドラインをつくることを目標に、2006年9月の第1回委員会でClinical Question(CQ)作成に着手し、2回の会合でCQ48件(細目含め57件)をまとめた。

その内訳は、①疫学・病態18件②診断10件③治療24件④予後・合併症5件。
これらのCQに対して1983年以降の文献を検索したところ、1万5285件がヒットした。

ある程度のインパクトファクターが認められている雑誌から抽出した文献でないとエビデンスレベルが期待できないことなどを考慮しながら選択し、構造化抄録の段階で727件に絞った。
この抄録を踏まえてガイドラインの素案を作成。7月から8月にかけて作成委員会と評価委員会の合同委員会を開き、素案の評価を実施した。

胆管結石は内視鏡治療を中心
素案では、胆石症の診断に関する取り決めがあまりにも多いため、これらの序列化によって費用効率のいいものを選ぶことを推奨。
手続きの数を少なくし、より効果的な診断を目指す。

治療については、無症状胆石への取り扱いで、すぐに手術は行うべきではないとの考えが明確に示される見通し。

胆嚢結石では正確な診断の後、溶解や破砕による治療がふさわしいと判断された症例は、手術でなく内科的治療を優先する。
これまで総胆管結石が内視鏡、胆嚢結石は手術との認識が一般的とみられていた。
しかし胆嚢結石に関しては、無症状の患者には外科的治療を行わないことが盛り込まれる。

総胆管結石はこれまで通り、内視鏡治療を中心とする方針。

肝内結石については現在、厚生労働省の研究班が調査中であることから、その報告に沿った内容とする。

急性胆嚢炎に対する治療は、超早期の急性期患者であれば胆嚢摘出を推奨する内容が「急性胆道診療ガイドライン」で提示されていることから、その方向に矛盾しないような形で進める。
治療までに時間がかかり周囲組織との癒着が強くなったケースでも、同ガイドラインを参考にする。


胆石症と、がんの合併症に関しては、胆石によって胆嚢がんのリスクが増すという見解は文献検索から得られなかった。
したがって胆嚢がん発症の可能性を抑えるため、胆嚢結石の手術を優先する内容は素案では避けられる見込み。
ただ、肝内胆管がんは肝内結石にできやすいとの結果が出ていることから、症状がある肝内結石に対し積極的な治療を促すステートメントがまとめられる予定だ。

推奨度の設定 公聴会で議論
ガイドライン作成で、現在大きな問題点となっているのは推奨度の設定。
推奨度と基本的に「相関するMinds診療ガイドライン作成の手引き」のエビデンスレベルでは、非ランダム化比較試験(RCT)を扱う文献を「レベルⅢ」としている。

ガイドライン作成にはⅢ以上の採用を基本とするが、胆石症診療ガイドラインの構造化抄録で抽出した文献のレベルは低く、圧倒的にIV以下が多いという。

診断のCQに関してはレベルⅢ以上の文献は13件で、全体の10%を割り込んでいる。
胆嚢結石の治療では構造化抄録の文献数318件に対し、Ⅲ以上は71件と比較的多い。
ただし、その多くは1990年代に入る前に試験が行われたもので、その情報の信頼性が新たな問題として浮かび上がる。

このような状況を踏まえ、エビデンスレベルの有無だけで推奨度を決めることに疑問の声も上がっている。

例えば胆石症患者が肝不全となったケースでは、肝移植が「推奨度A」になる可能性が高いものの、胆石症を診ている大半は内科医で、さらに移植となるとドナーも探さねばならない。
このように推奨レベルと実現性との間にギャップがある上、RCTなどの試験内容も検討されていないことから、推奨度は付けずに治療の種類のみを記載すべきとの意見だ。

一方、手引きに基づいた序列化は踏襲し、推奨度が付けにくいケースには専門家としての考えを出せるような形で整理すべきとのスタンスもある。
胆道の内視鏡専門医がいる施設では「推奨度A」とする治療でも、専門医がいない場合は事故の危険を避けるためにも推奨を控えるといった手法だ。
ただ、専門医に紹介するまでケース・バイ・ケースの対応が必要になるため、ガイドラインにそぐわないといった課題も残る。

最終公聴会では各作成委員が推奨度に関する見解を報告し、それに基づいて議論を深める。公聴会で出た意見はガイドライン最終案に反映し、10月中に開く委員会でまとめ上げる予定という。
http://www.m3.com/tools/MedicalLibrary/jiho/200809/series8.html

出典 Japan Medicine 2008年9月29日(月) No.1312
版権 (株)じほう

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ピカソ 「Three Musicians」
http://page18.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/w30502015

<きょうの一曲> "don't know why"
Norah Jones Live Dont Know Why
http://jp.youtube.com/watch?v=5NDuj-MyVyA&feature=related


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by wellfrog2 | 2008-10-04 00:45 | 消化器科
2008年 09月 17日

急性膵炎の発生メカニズム

急性膵炎をみる機会はそんなに多いものではありません。
最近の生化学検査セットの項目にアミラーゼが入っていない場合もあり、そういった場合には腹痛があっても急性膵炎が見落とされてしまうこともありそうです。
当院の立地条件として大酒家はあまりいません。
ほとんどいないといってもいいかも知れません。
急性膵炎のところを勉強しても、多くはアルコールが原因と書かれています。
しかし、経験するのは特発性膵炎と思われるような女性例が大半です。
そういった症例は胆道系の小結石のファーター乳頭への落石による随伴性膵炎かとも思われるのですが、結局判然としません。

最近では70代の男性で2回急性膵炎を起こして入院。
非典型的な症状で膵炎自体の診断も難渋した症例ですが、2回目の退院後、他の病院で内視鏡超音波検査で膵がんと診断していただき手術となりました。
高齢者での膵炎は膵がんを疑う必要があることを痛感しましたが、早期の診断はなかなか難しいようです。
このような場合も随伴性膵炎という範疇に分類されるのでしょうが。

さて、きょうは急性膵炎のメカニズムについて勉強しました。


急性膵炎 細胞内保護機序の破綻で発症
典型的症状は持続する腹痛

〔ニューヨーク〕ジュネーブ大学病院(スイス・ジュネーブ)消化器病学のJean-Louis Frossard博士らは「急性膵炎を発症するのは,トリプシノーゲンの活性化を防止するか,トリプシン活性を低下させる細胞内の保護機序が破綻している場合である」とLancet(2008; 371: 143-152) に発表した。
急性膵炎患者の80%は膵損傷が軽度で,合併症を発症せずに回復するが,残りの患者は局所または全身に合併症を発症して重度に陥るとしている。

アミラーゼ値で診断
Frossard博士らは「急性膵炎患者に対して早急に積極的な治療を実施するためには,重度であることを早期に判断する必要があるが,軽度の発作の場合には重度でないことが期待できる」と述べている。
 
膵炎に最もよく見られる症状は,急性で持続性の腹痛である。
このような疼痛が心窩部または右上腹部に見られるのが典型的である。疼痛は数日間持続して背部にまで広がり,悪心と嘔吐を生じることがある。
 
同博士らは「トリプシノーゲンの活性化防止およびトリプシン活性抑制機序の破綻に加え,内皮細胞の活性化により白血球が内皮細胞を通過し,ほかの有害酵素が放出される。
また,膵への酸素供給の減少と酸素由来のフリーラジカルの産生が,損傷に寄与する」と述べている。
 
身体知見は,重症度により変わってくる。軽度では,腹部触診により上腹部の圧痛が認められる。
同博士らは「臍周囲部(カレン徴候)と側腹部には膵壊死部からの滲出液が肝鎌状間膜に沿って後腹膜に至るのが見られる。
膵周囲部から横隔膜へ炎症が広がると,呼吸が浅くなることがある」と説明している。
 
血清中のアミラーゼ値とリパーゼ値により,診断が確定される。
アミラーゼ値が正常値上限の3倍以上であると,急性膵炎であることが多い。
 
症状の発現から数時間以内にアミラーゼ値が上昇し,3~5日後に正常値に戻るのが典型的である。しかし,患者の5例中ほぼ1例は,診断時には正常値内である。
 
アミラーゼ値の上昇が必ずしも急性膵炎を反映しているわけではなく,このような増大は,例えばマクロアミラーゼ血症(アミラーゼと異常な免疫グロブリンの巨大分子複合体形成を特徴とする症候群),糸球体濾過量低下の存在,唾液腺の疾患,炎症(急性虫垂炎,胆嚢炎,腸閉塞または腸虚血,消化性潰瘍,婦人科系疾患など)に起因する膵外の腹部疾患の特徴でもある。

重度の場合は多臓器不全が持続
Frossard博士らは「このため,血清アミラーゼ値が高く,臨床所見が急性膵炎と一致しない場合,高アミラーゼ血症という膵以外の原因を検討する必要がある。
CTスキャンを実施し,アミラーゼを繰り返し測定して追跡することが役立つ」と提案している。
 
リパーゼはさらに長期間高値を維持するため,症状発現が遅い患者に対して特に都合がよい。
 
アミラーゼ値とリパーゼ値に加えて,重度膵炎では腹部X線撮影で限局性のイレウスが認められることがある。
胸部X線撮影からは,急性膵炎患者の約3分の1に横隔膜片側の挙上と胸水などの異常が見られる。腹部超音波の実施時に,腸管ガスがあると膵内の限局性低エコー域が隠され,誤診の原因となる。
 
重度の場合,循環血液量減少症のほか多臓器不全が早期に発症し,持続するのが特徴である。
このため,体液量の早期減少,循環血液量減少性ショック,臓器不全が示唆される症状を評価する精密検査がきわめて重要である。
連続臓器不全評価(SOFA)スコアが臓器損傷の評価に使用されることがある。
 
血管内容積の減少には腹水,イレウス,毛細血管透過性の増大が寄与していると考えられる。
腎機能障害と肺合併症を発症する恐れがある。
このような肺合併症は入院から5日後までに現れる可能性が高く,最初にX線で確認することができなかった異常が出現していることがある。

高い感染膵壊死の死亡率
入院後,診断を確定するために感度87~90%,特異度90~92%の造影CTが用いられることがある。
造影CTにより体液貯留と壊死などの局所的な合併症を評価できる。また,疾患の程度を評価するために4日後に再度実施する。
 
急性膵炎のCT重症度指数を算出するために,2種類のスコアを合わせて用いる。
1つは急性膵炎の重症度を5段階(0~4)に分類する単純CTスキャンによるスコアで,もう1つは膵壊死の程度を測定する造影CTを用いたスコアである。CTスキャンよりMRIのほうが,壊死と体液貯留の特定に優れている。
 
発症2~3週間後には患者の40?70%で膵壊死部の感染が認められ,これが合併症と死亡の主因となる。
 
Frossard博士らは「膵感染と関連することが多いため,膵壊死は最も重度の局所合併症である。
壊死した実質のびまん性領域と局所領域は,最初は無菌であるが,腸由来の細菌に感染することがある」と述べている。
無菌壊死の死亡率は10%であるが,感染壊死の死亡率は25%である。
 
重度疾患を予測する方法には,このほかRanson基準,急性生理学異常・慢性度評価システム(APACHE II),SOFAスコアをはじめとする採点システムが考えられる。
同博士らは「重度疾患の予測能力に関して,これらのスコアには大きな差がある」と警告。
また,これらのスコアに修正を加えることにより予後の予測ができるようになるため,入院中に繰り返し採点することを推奨している。
 
有用な方法にはこれ以外に,C反応性蛋白(CRP),サイトカイン,ホスホリパーゼA2,抗プロテアーゼ,プロカルシトニンのほか,血清トリプシノーゲン(膵液中にあるトリプシンの酵素前駆体)活性化ペプチド(TAP)と血清陰イオントリプシノーゲン2がある。
 
しかし,同博士らは「臨床現場では通常,CRP以外のマーカーが利用されることはない」と述べている。

原因は胆石とアルコール
入院から14日以内に患者の約2%が死亡し,入院から92日以内に計4%が死亡したとする報告がある。
後期死亡は,感染性膵壊死に続発する多臓器不全に起因する傾向がある。
 
先進国における急性膵炎の原因は,胆石の遊走(38%)またはアルコール乱用(36%)であることが多い。これ以外の原因は少ないもののさまざまで,議論の的となることが多い。
 
成人男性より成人女性のほうが,胆石の遊走が原因で急性膵炎になる可能性が高く,アルコール乱用が原因である可能性は低い。
Frossard博士らは「しかし,原因は危険因子(アルコール乱用など)に左右されるもので,危険因子には各国間で差があるだけでなく,それぞれの国でも時代による差があると思われる」と述べている。
 
小児では急性膵炎の主要な誘発因子は外傷,全身性疾患,感染および薬剤で,遺伝的な原因はまれである。
成人,小児とも薬剤により急性膵炎が誘発されることはまれであるが,このまれな事象に80種類以上もの薬剤が関与している。

15~25%は原因不明のまま
Frossard博士らは「原因のほとんどは既往歴,家族歴,臨床症状,臨床検査,腹部超音波および超音波内視鏡検査により判明する。
膵管非癒合が膵炎に関係があるかどうかは,いまだ見解が大きく分かれている」と述べている。
 
しかし,急性膵炎の発症例の15?25%が原因不明のままで,急性膵炎を1度でも経験したことのある患者に関して,まれな原因を探ることがどの程度必要なのかは,いまだ見解が一致していない。
新しい画像診断法と遺伝学的検査を用いて,特発性膵炎と診断される患者の数を減らす必要がある。
 
黄疸または胆管炎が見られる場合,急性膵炎が胆道由来であることがほぼ確定する。
診断を明確に下せない場合,超音波内視鏡検査(EUS)と磁気共鳴膵胆管造影法(MrCP)が胆石の確認に役立つと思われる。
特にEUSは,経皮的超音波検査では検知することができない小さな胆石を確認することができる。
内視鏡的逆行性膵胆管造影法(eRCP)または括約筋切開術により,胆石が遊走することがある。
 
軽度患者の治療は補助的なものとなる。
急性膵炎の重症例では,消化器専門医,介入的放射線科医,集中治療医および外科医を含む集学的チームが管理する必要がある。
 
同博士らは,治療に関しても考察しおり,特に重度膵炎の治療には施設間で大きな差があると指摘している。

悪化したら感染性かどうかを鑑別
抗菌薬の予防的投与の有益性に関しては,いまだ見解が大きく分かれている。
細菌学的な膵の穿刺吸引生検で感染が疑われる場合,14日間の抗菌薬投与(イミペネムまたはメロペネムの静脈内投与)を開始する。
感染がないことが確認されたら,速やかに治療を中止する。
 
Frossard博士らは「膵壊死を来している患者には,壊死組織切除と体液貯留,仮性嚢胞と膿瘍の経皮的または内視鏡的ドレナージが必要と思われる。
しかし,この方法は感染リスクを増大させるため,膵組織または膵周辺組織が感染している場合に限る。膵壊死が無菌の場合には保存的方法を用いる。
しかし,後期合併症または持続性重度膵炎により外科的治療が必要となることがある」と述べている。
 
症状が悪化している場合は,膵組織の超音波誘導下穿刺吸引生検またはCT誘導下穿刺吸引生検を繰り返し実施して,無菌性の膵壊死と感染性の膵壊死を識別する。
 
感染または膿瘍の存在が明らかになった場合には,抗菌薬療法に感染組織の除去を追加する。
これには最終的な腹部閉鎖の前に一連の開腹術が必要となるか,単回の術後に閉鎖式ドレナージが必要となることがある。
最小侵襲手技が開発されているところである。
 
同博士らは「偽嚢胞とは,膵液が膵管の漏出に起因する肉芽組織の壁に包まれて貯留したものである。
膵膿瘍は,膵壊死の限られた領域の周囲に出現する限局性の膿汁貯留からなるものである」と述べている。

出典 Medical Tribune2008.4.17
版権 メディカル・トリビューン社


<関連サイト>
急性膵炎 治療法ガイドライン
http://www.ebm.jp/disease/digestive/01kyu_suien/guide.html
急性膵炎の診療
http://www.osaka-med.ac.jp/deps/emm/pancreatitisguide.htm
膵臓の疾患
http://www.jscp.org/booklet/gl05_06/185.pdf

<番外編>
地球温暖化で腎結石症が増加
〔米オハイオ州クリーブランド〕テキサス大学サウスウェスタン医療センター(テキサス州ダラス)泌尿器科のMargaret Pearle教授とYair Lotan博士らは,地球温暖化の影響で腎結石症患者が増加することが予想されるとProceedings of the National Academy of Sciences, USA(PNAS,2008; 105: 9841-9846)に発表した。

米で10億ドルの医療費増に
Pearle教授らによると,米国では,南部を横断する「腎結石ベルト」が広がることが予想される。
2050年には他州でも温暖化により腎結石症患者が160万〜220万人増加し,州によっては増加率が30%に達するものと予想されている。
患者が200万人増加すれば,直接および間接治療費は約10億ドル増加すると推算されている。
 
同教授は「この研究は,地球温暖化が人々の医学的結果に及ぼす直接的な影響に関する先駆的な事例研究の1つだ。気温の地域間格差により腎結石症発症リスクにも差が生じており,中東での米軍配備に見られるように,温暖地域から亜熱帯地域に移った人で腎結石症リスクの急増が確認されている」と述べている。
 
同教授らは,気温の上昇とリスクの増大が連動する場合,腎結石症が最も増加する地域として米国沿岸の都市部を挙げ,一定の気温以上でリスクが急増する地域はケンタッキー州からカリフォルニア州北部までの一帯であろうと予想している。
 
同大学地球科学科のTom Brikowski准教授は,気候変動に関する政府間パネルの2007年第4次報告から得られた地球温暖化モデルを用い,将来の温室効果ガスの排出傾向から気温の上昇を予測した。
 
Pearle教授らは,この研究は米国での腎結石症のみを取り上げているが,地球レベルでも温暖化により腎結石地帯における腎結石症の増加が予想されると警告している。

出典 Medical Tribune2008.9.11
版権 メディカル・トリビューン社


<2008.9.16追加>
頭痛ダイアリーは貴重な情報源
http://wellfrog2.exblog.jp/8917390

<自遊時間>
先生方、昨夜のテレビ番組
NHK プロフェッショナル 「はみ出しものが、道を開く  大腸内視鏡医 工藤進英」
http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/080916/index.html
は見られましたか?

工藤先生については2007.10.30のこのブログでとりあげさせていただきました。
工藤分類
http://wellfrog.exblog.jp/7289240

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by wellfrog2 | 2008-09-17 00:06 | 消化器科
2008年 09月 13日

カプセル内視鏡

体外から操作可能なカプセル内視鏡の開発進む
食道や胃壁の撮影効果に期待

〔独ミュンヘン〕 体内の画像撮影はカプセル内視鏡を患者が飲み込むことで撮影可能であるが,これまでは体内を移動するカプセル内視鏡をコントロールする方法はなかった。Fraunhofer Institute for Biomedical Engineering IBMT社(以下IBMT)のFrank Volke博士らは,体外から操作して必要な部位に停止させることが可能で,食道さえ撮影できる新しいシステムを開発中である。

食道に10分間停止可能
腸内の画像は現在でも既に撮影可能である。患者が飲み込んだキャンディー大のカプセル内視鏡は,腸内を通過しながら腸絨毛を撮影し,その画像データは患者がベルトに装着した外部受信機に送信され,保存される。
医師は後でそれらの画像を解析し,出血やポリープを発見することができる。
しかし,このカプセル内視鏡は食道や胃の検査にはあまり適していない。
カプセル内視鏡はわずか3〜4秒で食道を通過してしまい,十分な撮影ができないからだ。
つまり,胃では,約5gの重さのため,すぐに胃壁下部まで落ちてしまい,早く移動しすぎて使用に耐えられる画像が得られない。
したがって食道や胃壁の検査のためには,患者はやはり太い内視鏡を飲み込まなければならない。
 
Volke博士らはGiven Imaging社,Israelite病院(ハンブルク),王立インペリアルカレッジ(英ロンドン)の技師らと協同で,史上初のカプセル内視鏡制御システムを開発した。
IBMTのチームリーダーである同博士は「将来,医師はカプセル内視鏡を食道に停止させ,上下に移動させたり,回転させたりしながら必要に応じてアングルを調整できるようになるであろう」と述べている。
さらに「このシステムを用いれば,食道と胃の結合部の正確な検査が可能となる。噴門部の括約筋が適切に機能していないと,胃酸が食道に逆流し胸やけが惹起される。このような状態が長期的に続くと,食道がんの原因にもなりうる。このカプセル内視鏡を使えば,胃壁をスキャンすることさえ可能だ」と述べた。
 
しかし,患者の体内のカプセル内視鏡をどのように操作するのであろうか。
同博士らは,板チョコ程度の大きさのマグネットデバイスを開発した。
医師がこのデバイスを手に持ち,患者の身体に当てて上下に動かせば,体内カプセル内視鏡はその動きに沿って正確に移動するという。
 
操作可能なこのカプセル内視鏡は,カプセル内視鏡と,レシーバーに画像を伝える送信器,電池,写真の撮影時にフラッシュのように瞬間的に光る数個の発光ダイオードで構成されている。プロトタイプの1つは既にヒトの体内で最初の実用テストを終え,患者が背筋を伸ばして座った状態でも,食道にカプセル内視鏡を約10分間停止できることが証明されている。

出典 Medical Tribune 2008.8.14
版権 メディカル・トリビューン社

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by wellfrog2 | 2008-09-13 00:43 | 消化器科
2008年 08月 23日

大腸がんスクリーニング

大腸がんスクリーニング 40歳代での実施が望ましい
〔米オハイオ州クリーブランド〕コロンビア大学メールマン公衆衛生学部(ニューヨーク)のAlfred I. Neugut教授とAndrew Rundle助教授は,大腸がんのスクリーニングに最適の年齢は50~59歳ではなく40?49歳であるとGastroenterology(2008; 134: 1311-1315)に発表した。

がん化する腺腫は40歳代で形成
この知見は,集中デジタル記録システムの分析から得られたものである。
今回の研究では,40~49歳の患者553例と50?59歳の患者352例に対する大腸内視鏡スクリーニング検査の結果をレビューした。
大腸がんの家族歴を有する患者や,炎症性腸疾患または大腸がん以外のがんに罹患しているために高リスクと考えられる患者は除外した。
 
その結果,両群において検出された腺腫の数はほぼ同等であった。しかし,進行がんは50?59歳群で2倍で,これらの腺腫は被験者が既に40歳代のときに存在したと見られる。
 
Neugut教授は「のちにがんとなりうる腺腫は,今日われわれがスクリーニングを行う年齢よりも早期に形成されている。
このような情報から,40歳代での大腸がんスクリーニングを推奨すれば,有病率をさらに低下させることが可能だと考えるのは理にかなっている」と述べている。
出典 Medical Tribune 2008.8.23
版権 メディカル・トリビューン社


<参考サイト>
PDQ癌情報要約:スクリーニング
http://cancerinfo.tri-kobe.org/for_patient/pdq/summary/screening.html
(各種のがんのスクリーニング検査方法およびその手順について”患者様向け””医療専門家向け”にわけて説明しています)
大腸癌の発生率が高いグループには家族性腺腫ポリポーシスおよび遺伝性非ポリポーシス大腸癌(常染色体優性に遺伝)などの遺伝性疾患を有する者が含まれる。
これら2つのグループを併せても大腸癌の6%に過ぎない。
これよりも、大腸癌または腺腫の病歴;大腸癌の第一度近親者;60歳以前に腺腫と診断された第一度近親者 ;卵巣癌、子宮内膜癌または乳癌の病歴;および長期間にわたる慢性潰瘍性大腸炎または大腸クローン病の病歴の方がさらにリスク増大に関連している。
これらの高リスク群は全大腸癌の約1/4を占めている。
スクリーニングまたは早期癌の発見をこれらの高リスクグループに限定してしまうと、大腸癌の大部分を見逃すことになる。

大腸がんスクリーニングは大腸がん死のリスクを低減
http://cancernavi.nikkeibp.co.jp/news/post_370.html
国立がんセンターの津金昌一郎氏を主任研究官とする厚労省の研究班が、便潜血検査(FOBT)を用いたスクリーニングにより、大腸がんによる死亡率は7割低下すると報告した。
ただし、今回の研究では自己選択バイアス(注)を完全に調整することはできなかった。
(注)自己選択バイアス
スクリーニングに参加する者は非参加者に比べ、健康意識が高い傾向があり、生活習慣も健康的であるため、結果がよくなるというバイアス。

遺伝子による大腸がん検査
http://tfunato.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/post_24ba.html
10年以上前に、K-rasというがん遺伝子の変異(塩基の置換)を便中の細胞からのDNAを抽出して、大腸がんを診断しようとする試みが注目されました。K-ras変異は多くのがんにおいて見出されており、K-ras変異の有無ががんの指標とされています。

便の潜血反応は、がん細胞が存在すれば出血をして遊離してくる赤血球からのヘモグロビンを検出するものです。検出方法は、感度の低かった古典的な染色法から、感度の高い免疫学的な方法へと変わりました。やり方も綿棒にこするだけですので簡便です。問題は、ヘモグロビンの濃度(量)をいくら以上から陽性とするかです。低く設定すれば、多くの人がひっかかりますが、偽陽性者が増えます。高く設定すれば、偽陽性は減りますが、見逃しも出てきます。設定をいくらにするかについては、随分と議論され、現在に至っています。

スクリーニング検査では感度の高いことが要件です。スクリーニングでは見逃すこと(偽陰性であること)が一番問題であり、あやしい判定に迷うものを取りこぼさないことが必要です。がんを見逃すことは、大きな問題ですし、スクリーニング検査は健診で行われますので、簡単でなければなりません。

しかし、K-ras遺伝子による便のスクリーニング検査は普及しませんでした。K-ras遺伝子の変異は大腸がんで頻度は高いのですが、方法の問題もありました。

大腸がん検診
http://minds.jcqhc.or.jp/G0000070_0016.html
「大腸がん検診のAnalytic Frameworkと対応する検討課題」について論じられています。



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by wellfrog2 | 2008-08-23 00:54 | 消化器科
2008年 08月 21日

大腸内視鏡検査のフォローアップ

腫瘍の性状,個数で判定を
<独ウィースバーデン>
大腸内視鏡によるスクリーニングで,小さな絨毛腺腫を切除した患者と直腸から過形成性ポリープを切除した患者とでは,切除後の経過観察予定は相当異なる。
ブレーメン東病院(ブレーメン)のRainer Porschen教授は,結腸もしくは直腸の腺腫を内視鏡的に切除した後,がんや高度異形成を生じる頻度とその時間的経過についてMedical Tribune(ドイツ)に語った。

検査結果で異なるがん化リスクVeterans Administration Cooperative Studyでは,50~75歳の3,121例を対象に大腸内視鏡スクリーニングを実施。
その結果,1,171例でなんらかの腫瘍が確認されたが,大半は直径10mm未満の腺腫で,切除が行われた。
 
大腸内視鏡による再検査の実施時期は,組織学的所見をもとに決定された。
がん,または高度異形成を示す腺腫の場合は,再検査実施時期の決定を担当医に委ね,絨毛腺腫または10mm以上の腺腫の場合は,2年後と5年後に再検査を行うこととした。
 
10mm未満の管状腺腫の場合,2年後と5年後,または5年後のみの再検査を決定した。
さらに,大腸内視鏡スクリーニングで異常所見が認められなかった者(対照群)には,5年後に再検査を行うこととした。
 
その後5年半の間に患者群の859例と対照群の98例が再検査を受けた。
当初,腸に異常が認められなかった者の2.4%で,がんまたは高度異形成が認められた。
このような進行性の新生物を生じる相対リスクは,当初のスクリーニング時における組織学的所見と関連していた。
 
10mm未満の管状腺腫が1~2個あった患者で相対リスクは1.9,10mm未満の管状腺腫が3個以上あった患者で5.0,絨毛腺腫が認められた患者で6.0,10mm以上の管状腺腫が認められた患者で6.4,高度異形成が認められた患者で6.9,がんが認められた患者では13.6であった。
 
ドイツの新ガイドラインで推奨されているポリープ切除後の再検査間隔は,この知見を考慮したものである。
1~2個の小さな管状腺腫でも,腫瘍リスクは有意な上昇を示すことが明らかとなり,患者は腺腫切除から5年後には大腸内視鏡による再検査を受けるべきだとされている。
10mm以上の腺腫が3~10個発見された患者,絨毛腺腫または高度異形成を伴う腺腫が見つかった患者では,3年後の再検査が新ガイドラインで推奨されている。



出典 Medical Tribune 2008.8.7
版権 メディカル・トリビューン社


<番外編>
3600施設が廃院検討 医療費請求オンライン化で
オンラインによる医療費請求が2011年度から義務化されることについて、日本医師会に加入する医師が運営する診療所などのうち、約3600施設が「廃院を考えている」と回答したことが、日医の調査で分かった。

調査は3-4月に都道府県医師会を通じて実施。有効回答率は59%。

義務化への対応(複数回答)を尋ねたところ「間に合うように対応」が50%、「厚生労働省の環境整備を待ちたい」が24%などとなった。

これに対し「廃院を考えている」は9%に相当する約3600施設。
これを運営する医師の年代別に見ると、70歳以上が約2100施設と6割近くを占めた。

医療機関が、健康保険組合などに医療費を請求する場合、現在は紙やFDなどの磁気媒体に記録した診療報酬明細書(レセプト)を郵送することが多いが、審査の効率化などのため厚労省は今春からコンピューターによるオンライン請求を段階的に拡大。
11年度からは、診療所を含めた全医療機関が対象となる。
http://www.47news.jp/CN/200808/CN2008081401000730.html


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by wellfrog2 | 2008-08-21 00:01 | 消化器科
2008年 08月 11日

小腸用カプセル内視鏡検査

患者の身体的・経済的負担を軽減
上部消化管(食道・胃・十二指腸)と下部消化管(大腸)における内視鏡検査は臨床現場で広く行われているものの,従来,小腸は暗黒大陸と称されるように未知の臓器とされてきた。
東京都で開かれたプレスセミナー「PillCam®カプセル内視鏡による患者の身体的・経済的負担の軽減―臨床現場から事例を交えて―」(主催=ギブン・イメージング(株))では,獨協医科大学医療情報センターの中村哲也教授が2007年10月に保険適用となったPillCam®カプセル内視鏡について解説した。

外来で苦痛なく検査が可能
カプセル内視鏡とは,被検者が自ら飲み込むだけで検査が可能なカプセル型の小型内視鏡である。
欧米では2001年に認可されており,日本では2007年10月に原因不明の消化管出血に対する検査として保険適用となった。
2001〜08年6月末に,同カプセル内視鏡を用いた検査は世界で延べ75万件以上行われており,小腸疾患や消化管出血,特に小腸出血の診断に有用であることが数多く報告されている。
 
カプセル内視鏡本体を被検者が飲み込むことで検査が開始され,撮影された画像(1秒間に2枚,計約5万〜6万枚の静止画,拡大率は8倍)は体外に装着したデータレコーダに記録される。鎮痙薬や鎮静薬の服用が不要で,消化管内に送気がないため患者の苦痛はほとんどなく,また被検者は約8時間自由に行動でき,外来での検査が可能といった特徴を有する。
データレコーダの画像はワークステーションに転送され,RAPID(Reporting and Processing of Image and Data)と呼ばれる画像解析用ソフトで医師が読影し,診断に用いられる。
 
カプセル内視鏡の保険適用の対象は,内視鏡検査を含む上部および下部消化管検査を行っても原因不明の消化管出血を伴う患者である。
 
同カプセルの再使用は禁止されており,心臓ペースメーカーまたは他の電気医療機器が埋め込まれている患者や嚥下障害を有する患者には禁忌とされる。
また,腹部X線検査,腹部超音波検査,病歴や手術歴,臨床所見などで消化管の閉塞,狭窄,瘻孔が認められる,
または疑われる患者と診断確定ずみのクローン病患者,放射性腸炎による狭窄が疑われる患者,腹腔内の外科的手術歴があり,小腸検査を含む適切な検査にて同検査実施に問題がないことが確認できない患者では,腸管狭窄によりカプセル内視鏡が滞留する恐れが高いために禁忌とされる。
 
中村教授は「カプセル内視鏡により,患者にほとんど苦痛を与えずに検査ができ,生理的な消化管内腔の内視鏡画像の撮影が可能となった。
また,従来の検査法では診断が困難であった小腸出血の診断に変革をもたらした」と強調した。

小腸疾患の診断・治療に大きな変化
カプセル内視鏡研究会では,2004年2〜10月に,日本人におけるカプセル内視鏡による小腸病変の診断能を検討する多施設共同研究を実施した。
対象は,全国9施設の小腸疾患および原因不明の出血などの小腸疾患が疑われる患者185例(平均年齢57.4歳,男性57.8%)。
 
その結果,カプセル内視鏡検査の施行理由は原因不明の消化管出血が73.0%と最も多く,炎症性腸疾患と消化管ポリポーシスがともに5.4%と続いた。
胃の平均通過時間は39分20秒,小腸は5時間4分44秒であり,欧米人に比べて胃の通過時間は短く,小腸では長かった。この点について,中村教授は「肉食中心の欧米人に比べて穀物食中心の日本人の腸が長い可能性を指摘した興味深いデータである」と指摘した。
 
原因不明の消化管出血のうち,2005年6月末までに確定診断が付いた70例の内訳は,潰瘍・びらんが34.3%と最も多く,次いで血管性病変が25.7%,腫瘍性病変が17.1%,クローン病が10.0%であった。
同教授は「頻度は今後の検討が必要であるが,小腸においても腫瘍の発現頻度が高い可能性がある」と指摘。
また,滞留により内視鏡・外科的処置が行われたのは3例(1.62%)であったことから,カプセル内視鏡の安全性は高いと述べた。
 
同教授は「カプセル内視鏡の導入により,早期診断が可能となったことから不要な検査の実施を回避することが可能となり,患者の経済的負担も軽減される」とし,「小腸疾患の診断・治療は,これまでの小腸造影,術中小腸内視鏡による手術から,カプセル内視鏡による診断とダブルバルーン内視鏡による治療へと劇的に変化している」と結論付けた。
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/article/view?perpage=1&order=1&page=0&id=M41320701&year=2008
出典 Medical Tribune 2008.8.7
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<関連ブログ>
消化器内視鏡の最新情報
http://wellfrog.exblog.jp/8893940
小腸用カプセル内視鏡
http://wellfrog.exblog.jp/7992815
消化器内視鏡の最新情報 再掲
http://wellfrog2.exblog.jp/8166243


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by wellfrog2 | 2008-08-11 00:01 | 消化器科